久しぶりに上野の松坂屋に行って気付いたんだけど、エレベーターがタイムマシンみたいだ!って事で時間という概念について少し。。
ひとのお金を大切に扱うのは当たり前の話である。時は金なり。ともいうから、ひとの時間も大切にしてあげなければならない。
その時間の単価も、人によってバラバラだが、時間とはそもそも万人に平等に与えられた唯一のものだ。
どういう訳か、高校生あたりから、時間にシビアになっていた。まずは行列。スマホも無い時代、映画館やレストランに並ぶのは無駄でしかないと思っていたから、人気の映画は指定席、並ぶラーメン屋には入らない。その時間バイトした方がお得だからだ。
私の仕事は、良いロケ地を探すのは当然だが、監督やカメラマン等のメインスタッフがロケ地選定に費やす時間を究極に削っていくものである。
だから1人でプレロケハンするときに、なるべく奥まで見に行く。スタッフに訊かれた時に即座に有りか無しかを答える為だ。するとそこに滞在する時間は大きく減らせる。
アシスタントに対しても、急な仕事が入った時にはまず予定を尋ねる。そして仕事が入ったけどどうするか?を確認して、彼らがプライベートを優先させたければ仕事を断る事もある。
私がアシスタントの時代は、休みが無くなろうが、振られた仕事をぜんぶ受けた。だから今があるのだが、それを選択するのは各人の自由なのだ。イヤイヤやっても成果は出ないし。
ひとの時間を大切にしていると、顧客も私の時間を大切にしてくれる事が多い。そして代わりにやれる事はどんどんやってしまう。もちろんそこには責任が伴う。
責任が伴う以上、ギャラが発生する。しかしキャパオーバーな本人は楽になればそれでいい。だから忙しい人と仕事をした方が、役に立てる事が多いし、時間の大切さを知っているからあまり値切られる事は無い。
周りを見ても、忙しい人ほど時間にシビアである。時間を守るという事では無い。むしろギリギリに来て最初に帰る。時間に対する価値観がズレている人と仕事をすると、ストレスが溜まるしうまく行かない。
まずは自分の時間より、他人の時間を大切にしてみよう。すると黙っていても仕事は来る。そして提供する自分の時間が報酬になるのだ。